■ 基本情報
- 分類:生体アミン(神経伝達物質+炎症メディエーター)
- 主な作用:アレルギー反応・胃酸分泌・覚醒調節
■ 分布
- 中枢神経系:視床下部(覚醒系)
- 末梢:
- 肥満細胞(マスト細胞)
- 好塩基球
- 胃粘膜(壁細胞周囲)
■ 作用
- アレルギー反応:血管拡張・血管透過性亢進 → 発赤・浮腫
- 気道:気管支収縮
- 胃:胃酸分泌促進
- 中枢:覚醒維持・睡眠抑制
■ 受容体
- H1受容体:アレルギー反応・覚醒
- H2受容体:胃酸分泌
- H3受容体:神経伝達調整(自己受容体)
- H4受容体:免疫系に関与
■ 合成・分解
- 合成:ヒスチジン → ヒスタミン
- 分解:ヒスタミン-N-メチルトランスフェラーゼなど
■ 臨床との関連
- アレルギー:蕁麻疹・花粉症・喘息
- 胃潰瘍:胃酸過剰分泌
- 不眠:覚醒系の過剰
■ 東洋医学的関連
- 「風」との関連:
アレルギー症状(かゆみ・発疹)は「風邪(ふうじゃ)」の特徴と一致 - 「熱」との関連:
発赤・炎症は「熱証」と対応 - 「肺」との関連:
アレルギーや呼吸器症状は「肺の宣発粛降」と関係 - 病理的状態:
過剰 → かゆみ・炎症・アレルギー(風熱・風邪)
覚醒過多 → 不眠(心神不安)
■ 鍼灸との関連
- 抗アレルギー作用: 鍼刺激によりヒスタミン反応が調整され、アレルギー症状の軽減に寄与
- 炎症抑制: 血管反応や炎症反応の調整
- 睡眠調整: 覚醒系の過剰を抑え、不眠改善に寄与
- 臨床応用:
- 花粉症
- 蕁麻疹
- 喘息
- 不眠
■ まとめ
ヒスタミンはアレルギー反応・炎症・覚醒に関わる重要な生体アミンである。
過剰になるとアレルギー症状や不眠を引き起こす。
東洋医学では「風」「熱」「肺」と関連づけて理解でき、鍼灸によるアレルギー・炎症・睡眠調整において重要な対象である。
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