胆石症(Cholelithiasis)まとめ

■ 定義

胆石症とは、胆のうや胆管内に結石(胆石)が形成され、 胆汁の流れを障害することで症状を引き起こす疾患である。 無症状のことも多いが、閉塞や炎症により発症する。


■ 分類

  • コレステロール結石:最も多い
  • 色素結石:ビリルビン由来
  • 部位による分類
    • 胆のう結石
    • 総胆管結石

■ 原因(リスク因子)

  • 肥満・高脂肪食
  • 女性(エストロゲン)
  • 40歳以上
  • 多産
  • 急激な体重減少

■ 病態

胆汁中のコレステロールやビリルビンのバランスが崩れることで、 結晶が形成され胆石となる。 胆石が胆のう頸部や胆管に詰まると、 胆汁の流出が障害され、胆のう収縮時に激しい痛み(胆石発作)が生じる。 また、閉塞が持続すると炎症や感染(胆のう炎・胆管炎)へ進展する。


■ 症状

  • 右上腹部痛(胆石発作)
  • 食後(特に脂肪食後)に悪化
  • 背部・右肩への放散痛
  • 吐き気・嘔吐
  • 発熱(炎症合併)
  • 黄疸(胆管閉塞時)

■ 合併症

  • 急性胆のう炎
  • 急性胆管炎(重症感染)
  • 膵炎(胆石性膵炎)

■ 検査

  • 腹部超音波(最も基本)
  • CT・MRI(MRCP)
  • 血液検査(炎症・胆道系酵素)

■ 西洋医学的治療

  • 無症状:経過観察
  • 症状あり:
    • 鎮痛薬
    • 胆のう摘出術(腹腔鏡)
  • 総胆管結石:
    • 内視鏡的除去(ERCP)

■ 東洋医学的解釈

● 基本病態

● 証別分類

  • 湿熱発熱・黄疸・強い痛み
  • 気滞張る痛み・発作性
  • 瘀血慢性・固定痛

■ 鍼灸アプローチ

● 治療方針

  • 胆汁の流れの改善
  • 疼痛緩和
  • 消化機能の調整
  • 体質改善(再発予防)

● 主要経穴

● 配穴例

● 手技

  • 中等度刺激
  • 痛みが強い場合は軽刺激
  • 急性期は慎重対応

■ 鍼灸適応と注意点

● 適応

  • 軽症例の管理
  • 慢性期・再発予防
  • 消化機能の改善

● 注意(レッドフラッグ)

  • 発熱+腹痛(胆のう炎・胆管炎)
  • 黄疸
  • 激しい持続痛
  • 意識障害(重症感染)

※胆管炎は緊急対応(Charcot三徴:発熱・黄疸・腹痛)


■ まとめ

胆石症は胆汁成分の異常により結石が形成され、 胆道の流れを障害する疾患である。 鍼灸は慢性期や再発予防に有効であるが、 急性炎症や閉塞時は迅速な医療対応が必要である。

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