■ 定義
膵炎とは、膵臓内で消化酵素が異常に活性化され、 膵組織が自己消化されることで炎症が生じる疾患である。 急性と慢性に分類される。
■ 分類
- 急性膵炎:急激に発症(重症化あり)
- 慢性膵炎:持続的炎症による線維化・機能低下
■ 原因
- 胆石(最も多い)
- アルコール
- 高脂血症
- 薬剤
- 外傷
■ 病態
通常は膵酵素は不活性の状態で分泌されるが、 何らかの原因により膵内で活性化されると、 膵組織を自己消化し炎症が発生する。 重症化すると壊死や全身炎症反応(SIRS)を引き起こし、 多臓器不全に至ることもある。
■ 症状
- 上腹部の激しい痛み(背部へ放散)
- 吐き気・嘔吐
- 発熱
- 腹部膨満
- ショック(重症例)
■ 検査
- 血液検査(アミラーゼ・リパーゼ上昇)
- CT(重症度評価)
- 超音波(胆石の確認)
■ 西洋医学的治療
- 絶食・輸液(基本)
- 鎮痛管理
- 重症例:
- 集中治療管理
- 原因治療:
- 胆石除去
- 禁酒
■ 東洋医学的解釈
● 基本病態
● 証別分類
■ 鍼灸アプローチ
● 治療方針
- 回復期の消化機能改善
- 疼痛の緩和(慢性期)
- 体力回復
- 再発予防
● 主要経穴
● 配穴例
● 手技
- 軽刺激(急性期は禁忌)
- 回復期中心
- 腹部は慎重に施術
■ 鍼灸適応と注意点
● 適応
- 慢性膵炎
- 回復期のケア
- 消化機能低下
● 注意(最重要)
- 急性膵炎は施術禁忌
● レッドフラッグ
- 激しい持続的腹痛
- 背部放散痛
- ショック症状
- 発熱・嘔吐
※急性膵炎は重症化リスクあり → 緊急医療対応
■ まとめ
膵炎は膵酵素の異常活性化による自己消化を本態とする疾患であり、 特に急性膵炎は重症化すると生命に関わる。 鍼灸は急性期には適応外であり、 回復期や慢性期の機能改善・再発予防に有効である。 迅速な重症度判断が重要である。
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