出血とは
出血とは、血管が損傷し、血液が血管外へ漏れ出る状態を指します。
通常、血管が損傷すると 生体は速やかに止血反応を起こします。
しかし、
- 血管の損傷
- 血液凝固異常
- 血小板機能障害
などがあると、 出血が持続したり 異常出血が生じたりします。
出血の種類
① 外出血
血液が体外へ流れ出る出血です。
例
- 外傷による出血
- 鼻出血
② 内出血
血液が体内に漏れ出る出血です。
例
- 皮下出血
- 内臓出血
出血の形態
点状出血(petechiae)
直径1〜2mm程度の小さな出血です。
血小板減少や血管障害などで みられることがあります。
紫斑(purpura)
点状出血よりやや大きい出血斑です。
皮膚や粘膜に紫色の斑点として現れます。
血腫(hematoma)
血液が組織内に大量にたまり、 腫れとして認められる状態です。
止血の仕組み
出血が起こると、 体は以下のような止血反応を起こします。
① 血管収縮
損傷した血管は反射的に収縮し、 血流量を減少させます。
② 血小板血栓形成
血小板が損傷部位に集まり、 一次止血が行われます。
③ 血液凝固
凝固因子が働き、 フィブリンが形成されて 血栓が安定化します。
出血の原因
出血の原因には さまざまなものがあります。
- 外傷
- 血管壁の障害
- 血小板減少
- 凝固因子異常
- 高血圧による血管破綻
特に血液凝固系の異常では、 軽微な刺激でも出血が起こることがあります。
東洋医学的関連
東洋医学では、 出血は血の異常として理解され、 いくつかの病理概念で説明されます。
血熱
体内の熱が血に影響すると、 血が血管外へ漏れやすくなると考えられています。
これを 血熱 と呼びます。
血熱では
- 鼻出血
- 皮下出血
- 月経過多
などが起こるとされています。
気虚不摂血
東洋医学では、 気には血を統攝する働きがあるとされています。
気が不足すると 血を血管内に保持できなくなり、 出血が起こりやすくなると考えられます。
これを 気虚不摂血 と呼びます。
瘀血
血流が停滞すると 血管の障害や微小出血が起こることがあります。
東洋医学ではこれを 瘀血 として説明することがあります。
鍼灸との関連
鍼灸臨床では、 刺鍼に伴う軽度の出血がみられることがあります。
そのため、 出血の理解は 安全な施術のためにも重要です。
刺鍼時の微小出血
刺鍼により 毛細血管がわずかに損傷すると、 少量の出血がみられることがあります。
通常は すぐに止血され、 臨床的問題となることはほとんどありません。
血流改善作用
刺鍼による微小出血は、 局所の血流改善や 微小循環の促進に関与する可能性があります。
東洋医学では これを
- 瘀血の改善
- 気血の巡りの改善
として説明することがあります。
安全管理
鍼灸施術では
- 抗凝固薬服用者
- 血小板減少
- 出血傾向のある疾患
などの患者では 出血リスクに注意が必要です。
適切な圧迫止血や 刺鍼部位の選択など、 安全管理が重要となります。
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