排泄のはたらき

1. 排泄とは何か(全体像)

排泄とは、体内で不要となった老廃物や有害物質を体外へ排出し、内部環境(恒常性)を維持する生理機能である。

  • 主な対象:尿素・尿酸・二酸化炭素・過剰な水分や電解質
  • 目的:体内環境の安定(恒常性の維持)

2. 主なはたらき

① 老廃物の排出

  • タンパク質代謝産物(尿素・尿酸)
  • 二酸化炭素

② 有害物質の除去

解毒された物質を体外へ排出する最終段階。

③ 水分・電解質バランスの調整

  • ナトリウム・カリウムの調整
  • 体液量の維持

④ 酸塩基平衡の維持

  • 腎臓:H⁺排出・HCO₃⁻調整
  • :CO₂排出

3. 排泄の仕組み(メカニズム)

① 腎臓による尿生成

  • 糸球体ろ過:血液をろ過
  • 尿細管再吸収:必要物質を回収
  • 尿細管分泌:不要物を追加排出

② 呼吸による排出

  • 二酸化炭素の排出

③ 消化管による排出

  • 胆汁中の老廃物
  • 未消化物の排出(便)

④ 皮膚による排出

  • 汗として水分・電解質を排出

4. 排泄に関わる臓器

① 腎臓(中心)

  • 尿生成と排泄の主役

② 

  • CO₂排出

③ 

  • 便としての排出

④ 皮膚

  • 発汗による排出

5. 異常が起こると

① 排泄低下

  • 浮腫
  • 老廃物蓄積

② 腎機能障害

  • 尿量異常(乏尿・多尿)
  • 電解質異常

③ 便通異常

  • 便秘
  • 下痢

④ 発汗異常

  • 多汗・無汗

6. 東洋医学的な捉え方

① 腎の主水作用

  • 水分代謝と排泄を統括

② 肺の宣発・粛降

  • 発汗・呼気による排泄

③ 大腸の伝導作用

  • 便の排出

④ 三焦の水道機能

水の通り道として、全身の水分代謝・排泄を調整する。


7. 鍼灸臨床との関連

① 排泄障害への対応

  • 浮腫
  • 便秘・下痢
  • 排尿異常

② 水分代謝の調整

体液バランスの改善により全身症状を調整。

③ 自律神経調整

排泄機能は自律神経の影響を強く受ける。

④ 代表的な経穴


8. まとめ(臨床ポイント)

  • 排泄は「体内不要物の最終処理」
  • 腎臓が中心的役割
  • 水分・電解質・pH調整にも関与
  • 複数臓器(皮膚)が連携
  • 東洋医学では腎・肺・大腸・三焦が関与

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