ノルアドレナリン(ノルエピネフリン)まとめ

■ 基本情報

  • 分類:カテコールアミン系神経伝達物質
  • 英語名:Norepinephrine(NE)
  • 主な作用:交感神経の主要伝達物質(ストレス応答・覚醒)

■ 分布

  • 中枢神経系(青斑核を中心に広く分布)
  • 交感神経終末(節後線維)

■ 作用

  • 心臓心拍数・収縮力の増加
  • 血管血管収縮 → 血圧上昇
  • 気管支軽度拡張
  • 瞳孔:散大(散瞳)
  • 代謝エネルギー動員(血糖上昇など)
  • 中枢:覚醒・注意・ストレス応答

■ 受容体(アドレナリン受容体)

  • α1受容体:血管収縮
  • α2受容体:神経伝達抑制(自己調節)
  • β1受容体:心機能亢進
  • β2受容体:気管支拡張(※主にアドレナリンが作用)

■ 合成・分解

  • 合成経路:チロシン → ドパミン → ノルアドレナリン
  • 分解酵素:MAO(モノアミン酸化酵素)、COMT

■ 臨床との関連

  • ストレス反応:交感神経亢進 → 高血圧・動悸
  • うつ病:ノルアドレナリン低下が関与
  • ショック:血圧維持のために使用される

■ 東洋医学的関連

  • 「気」の高ぶり(気逆・気滞)との関連:
    ノルアドレナリンの過剰は、交感神経緊張状態=「気が上に昇る」状態と捉えられる(気逆)
  • 「肝」の機能との関連:
    ストレス・情動調節に関与する点は、「肝は疏泄を主る(気の巡りを調整)」という概念と一致
  • 「心神」との関連:
    覚醒・集中・不安などの精神活動は「心神」と関係し、過剰では不眠・焦燥を生む

■ 鍼灸との関連

  • 交感神経抑制作用: 鍼刺激によりノルアドレナリンの過剰な放出が抑制される → 血圧低下・リラックス
  • ストレス緩和: 自律神経バランスを整え、過度な覚醒状態を鎮める
  • 臨床応用:
    • 高血圧
    • 不眠
    • 不安・イライラ

■ まとめ

ノルアドレナリンは交感神経の主要な神経伝達物質であり、「闘争・逃走反応」を担う重要な物質である。
過剰になるとストレス過多・自律神経失調を招く。
東洋医学では「気の上逆」や「肝の失調」として捉えることができ、鍼灸による調整対象として極めて重要である。

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