■ 概要
メラトニン(Melatonin)は、松果体から分泌されるホルモンであり、主に睡眠・覚醒リズム(サーカディアンリズム)を調節する。暗所で分泌が増加し、体内時計を整えることで自然な睡眠を誘導する役割を持つ。
■ 分泌部位
■ 標的器官
- 中枢神経系(特に視交叉上核)
- 全身の多くの組織
■ 主な作用
① 睡眠・覚醒リズムの調整
- 眠気の誘導
- 体内時計の同調(概日リズム調整)
② 体温調節
- 体温低下を促進(入眠しやすくする)
③ 抗酸化作用
- 活性酸素の除去
④ 内分泌への影響
- 性ホルモン分泌の調整(思春期との関連)
■ 分泌調節
① 光による調節(最重要)
- 明るい光 → 分泌抑制
- 暗闇 → 分泌促進
② 神経経路
- 網膜 → 視交叉上核 → 松果体
■ 分泌リズム
- 夜間に分泌増加
- 昼間は低下
■ 生理学的ポイント
- 体内時計の中心的調節ホルモン
- 「暗さ」によって分泌される
- 睡眠の質に大きく影響
■ 異常と病態
① 分泌低下
- 不眠
- 睡眠リズム障害
② 分泌リズム異常
- 時差ぼけ
- 交代勤務による睡眠障害
■ 東洋医学的関連
メラトニンは睡眠や精神状態と関係するため、東洋医学では「心」と「肝」、および「腎」と関連づけて考えられる。
不眠は「心神不安」「肝血不足」「腎陰虚」などとして捉えられ、精神と血のバランスが重要視される。
■ 鍼灸臨床との関連
睡眠障害に対しては、精神安定と自律神経調整を目的とした施術が重要となる。
- 精神安定(神門・内関など)
- 肝の調整(太衝など)
- 腎の補益(太谿・照海など)
不眠やリズム障害に対しては、「心神の安定」と「陰陽バランスの調整」を意識した施術が有効となる。
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