コレシストキニン(CCK)まとめ

■ 概要

コレシストキニン(CCK:Cholecystokinin)は、十二指腸空腸のI細胞から分泌される消化管ホルモンであり、脂肪やタンパク質の消化を促進する重要な役割を持つ。胆嚢収縮と膵酵素分泌を促進することで、消化を効率化する。


■ 分泌部位


■ 標的器官


■ 主な作用

① 胆嚢への作用

  • 胆嚢収縮促進
  • 胆汁排出促進

② 膵臓への作用

  • 消化酵素分泌促進(アミラーゼ・リパーゼなど)

③ への作用

  • 胃排出の抑制
  • 胃運動の抑制

④ 食欲への作用

  • 満腹中枢刺激(食欲抑制)

■ 作用のまとめ

  • 脂肪・タンパク質の消化促進
  • 胆汁・膵酵素分泌促進
  • 内容排出の調整

■ 分泌調節

① 促進因子

  • 脂肪酸(最も強い刺激)
  • アミノ酸・ペプチド

② 抑制因子

  • 消化完了(腸内内容物の減少)

■ セクレチンとの関係

  • CCK:消化酵素分泌促進
  • セクレチン:重炭酸分泌促進
  • 両者が協調して膵液を構成

■ 生理学的ポイント

  • 脂肪消化に重要なホルモン
  • 胆汁と膵酵素の分泌を統合的に調節
  • 満腹感にも関与

■ 異常と病態

① 分泌低下

  • 脂肪消化不良
  • 胆汁分泌低下

② 分泌異常

  • 消化機能のアンバランス

■ 東洋医学的関連

CCKは消化機能、とくに脂質代謝に関与するため、東洋医学では「脾」の運化作用および「肝・胆」の機能と関連づけて考えられる。

胆汁分泌や消化不良は「肝胆湿熱」や「脾虚」として捉えられ、脂っこいものが苦手な状態は「脾の弱り」として理解される。


■ 鍼灸臨床との関連

脂質消化や胆汁分泌異常に対しては、脾・肝・胆の調整が重要となる。

  • 脾胃の調整(足三里・中脘など)
  • 肝胆の調整(太衝・陽陵泉など)
  • 消化促進(内関など)

食後の膨満感、脂っこい食事での不調、食欲異常などに対しては、「消化機能の調整」と「気の巡り改善」を重視した施術が有効となる。

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