■ 定義
甲状腺機能低下症とは、甲状腺ホルモン(T3・T4)の分泌が低下し、 全身の代謝が低下する状態である。 代表的疾患として橋本病(慢性甲状腺炎)がある。
■ 原因
- 橋本病(自己免疫性)
- 甲状腺手術後
- ヨウ素不足・過剰
- 薬剤(抗甲状腺薬など)
■ 病態
甲状腺ホルモンは基礎代謝を促進するため、 その分泌が低下するとエネルギー産生が減少し、 全身の代謝が低下する。 結果として臓器機能や神経活動が低下し、 全身にさまざまな症状が現れる。
■ 症状
- 倦怠感・無気力
- 体重増加
- 寒がり(耐寒性低下)
- 徐脈
- 便秘
- 皮膚乾燥
- むくみ(粘液水腫)
■ 検査
- 血液検査(TSH上昇・T3/T4低下)
- 自己抗体(抗TPO抗体など)
- 甲状腺エコー
■ 西洋医学的治療
- 甲状腺ホルモン補充療法(レボチロキシン)
- 長期的管理が必要
■ 東洋医学的解釈
● 基本病態
● 証別分類
■ 鍼灸アプローチ
● 治療方針
- 代謝の促進
- 体温調整の改善
- エネルギー補充(補法)
- 水分代謝改善
● 主要経穴
● 配穴例
● 手技
- 補法中心
- 温灸併用(重要)
- 軽〜中等度刺激
■ 鍼灸適応と注意点
● 適応
- 軽症例
- 慢性疲労
- 冷え・むくみ
● 注意(レッドフラッグ)
- 意識障害(粘液水腫性昏睡)
- 高度の徐脈
- 呼吸低下
※重症例は緊急対応
■ まとめ
甲状腺機能低下症は甲状腺ホルモン不足により代謝が低下する疾患であり、 全身の機能低下や冷えを特徴とする。 鍼灸は補法や温熱療法を中心に体質改善に寄与するが、 ホルモン補充療法との併用が基本となる。
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