■ 定義
結核とは、 結核菌(Mycobacterium tuberculosis)による慢性感染症である。 主に肺に発症するが、 全身のさまざまな臓器にも病変を形成する。
■ 原因
- 結核菌感染
感染者の咳やくしゃみによって放出された菌を吸い込む 空気感染(飛沫核感染)によって感染する。
■ 病態
肺に侵入した結核菌は、 マクロファージに取り込まれるが完全には排除されず、 肉芽腫(結核結節)を形成する。 免疫力が低下すると菌が増殖し、 活動性結核を発症する。
■ 分類
● 肺結核
- 最も多い
- 咳や痰が主症状
● 肺外結核
- 結核性胸膜炎
- 結核性リンパ節炎
- 腸結核
- 骨関節結核
- 結核性髄膜炎
■ 主な症状
- 長引く咳
- 痰
- 血痰
- 微熱
- 寝汗
- 体重減少
- 全身倦怠感
- 食欲低下
■ 結核を疑うポイント
以下の症状が数週間以上続く場合は 結核を疑う。
- 咳が2週間以上続く
- 微熱が続く
- 原因不明の体重減少
- 寝汗が多い
■ 検査
- 胸部X線検査
- 胸部CT検査
- 喀痰検査
- PCR検査
- IGRA(結核感染検査)
■ 西洋医学的治療
複数の抗結核薬を長期間併用する。
- イソニアジド(INH)
- リファンピシン(RFP)
- エタンブトール(EB)
- ピラジナミド(PZA)
通常は6か月以上の治療が必要である。
■ 予防
- BCGワクチン
- 早期発見
- 適切な感染対策
- 規則正しい生活
■ 合併症
- 肺機能低下
- 喀血
- 胸膜炎
- 結核性髄膜炎
- 播種性結核
■ 東洋医学的解釈
● 基本病態
● 証別分類
■ 鍼灸アプローチ
● 基本方針
- 回復期の体力維持
- 呼吸機能補助
- 食欲改善
- 全身状態の調整
● 主要経穴
● 配穴例
● 手技
- 回復期中心に施術する
- 体力に応じた軽刺激
- 過度な負担を避ける
■ 鍼灸適応と注意点
● 適応
- 治療後の体力低下
- 慢性疲労
- 食欲低下
- 呼吸機能低下の補助
● 注意(レッドフラッグ)
- 活動性結核
- 血痰・喀血
- 発熱持続
- 著しい体重減少
- 強い感染症状
※活動性結核は感染症法に基づく管理が必要であり、 鍼灸施術よりも医療機関での治療を優先する。
■ 国家試験ポイント
- 原因菌は結核菌
- 感染経路は空気感染(飛沫核感染)
- 肺尖部に病変ができやすい
- 肉芽腫形成が特徴
- BCGワクチンで予防
- 長期の多剤併用療法を行う
■ まとめ
結核は、 結核菌による慢性感染症であり、 長引く咳や微熱、体重減少などを特徴とする。 肺結核が最も多いが、 全身の臓器に発症することもある。 治療には長期間の抗結核薬投与が必要であり、 早期発見と感染対策が重要である。 鍼灸は回復期の体力維持や呼吸機能補助を目的とした 補助療法として活用される。

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