■ 定義
糖尿病とは、インスリン分泌不足または作用低下により慢性的な高血糖状態を呈する疾患である。 長期にわたる高血糖は全身の血管や神経に障害をもたらす。
■ 分類
- 1型糖尿病:自己免疫によりインスリン分泌がほぼ消失
- 2型糖尿病:インスリン抵抗性+分泌低下(最も多い)
- その他:妊娠糖尿病、二次性糖尿病
■ 原因
- 遺伝要因
- 生活習慣(過食・運動不足)
- 肥満
- ストレス
■ 病態
インスリン作用が低下すると、血中のブドウ糖が細胞に取り込まれず、 血糖値が上昇する。 慢性的な高血糖は血管内皮障害を引き起こし、 細小血管障害および動脈硬化を進行させる。
■ 症状
- 多尿
- 口渇
- 多飲
- 体重減少
- 倦怠感
■ 検査
- 血糖値
- HbA1c
- 経口ブドウ糖負荷試験(OGTT)
■ 合併症
● 細小血管障害(三大合併症)
- 糖尿病網膜症
- 糖尿病腎症
- 糖尿病神経障害
● 大血管障害
- 動脈硬化
- 心筋梗塞
- 脳梗塞
■ 西洋医学的治療
- 生活習慣改善
- 食事療法
- 運動療法
- 薬物療法
- 経口血糖降下薬
- インスリン注射
■ 東洋医学的解釈
● 基本病態(消渇)
● 証別分類
- 上消:口渇・多飲
- 中消:多食・消化亢進
- 下消:多尿・体重減少
■ 鍼灸アプローチ
● 治療方針
- 代謝機能の補助
- 自律神経調整
- 血流改善
- 合併症予防
● 主要経穴
● 配穴例
● 手技
- 中等度刺激
- 補法中心
- 長期継続が重要
■ 鍼灸適応と注意点
● 適応
- 軽度〜中等度2型糖尿病
- 合併症予防
- 倦怠感・自律神経症状
● 注意(レッドフラッグ)
- 意識障害(高血糖・低血糖)
- 急激な体重減少
- 感染症の悪化
※血糖コントロールは医療機関と連携必須
■ まとめ
糖尿病は慢性高血糖により全身に影響を及ぼす代謝疾患であり、 合併症の予防が最も重要である。 鍼灸は生活習慣改善と併用し、 代謝機能や血流の改善を通じて補助的役割を担う。 長期的な管理が必要な疾患である。
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