■ 概要
アルドステロン(Aldosterone)は、副腎皮質(球状帯)から分泌される鉱質コルチコイドであり、ナトリウムと水分の再吸収およびカリウム排泄を調節することで、体液量と血圧の維持に重要な役割を果たす。
■ 分泌部位
- 副腎皮質(球状帯)
■ 標的器官
- 腎臓(遠位尿細管・集合管)
■ 主な作用
① ナトリウム再吸収の促進
- 尿中へのナトリウム排泄を抑制
- 血中ナトリウム濃度の維持
② 水分再吸収の促進
- ナトリウム再吸収に伴い水分も再吸収
- 循環血液量の増加
- 血圧上昇
③ カリウム排泄の促進
- 尿中へのカリウム排泄増加
■ 作用のまとめ
- 体液量を増やす
- 血圧を上昇させる
- 電解質バランスを調整する
■ 分泌調節(重要)
① レニン-アンジオテンシン-アルドステロン系(RAA系)
- 血圧低下・血流低下 → レニン分泌
- アンジオテンシンⅡ生成 → アルドステロン分泌促進
② その他の調節因子
- 血中カリウム濃度上昇 → 分泌促進
- ACTH(軽度関与)
■ 生理学的ポイント
- 血圧調節の中核ホルモン
- ナトリウム・水分・カリウムのバランス調整
- RAA系による制御が最も重要
■ 異常と病態
① 分泌亢進
- 高血圧
- 低カリウム血症
- 筋力低下・不整脈
② 分泌低下
- 低血圧
- 高カリウム血症
- 脱水
■ 東洋医学的関連
アルドステロンは水分代謝と体液調節に関与するため、東洋医学では「腎」の水分調節機能および「脾」の運化作用と関連づけて考えられる。
体液バランスの異常は「水滞」「痰湿」として表現され、浮腫やむくみ、高血圧などの症状として現れる。
■ 鍼灸臨床との関連
体液調節異常や血圧異常に対しては、腎および脾の調整が重要となる。
- 腎の調整(太谿・腎兪など)
- 脾胃の調整(足三里・中脘など)
- 水分代謝調整(三陰交・陰陵泉など)
浮腫や高血圧、脱水傾向などに対しては、「水分代謝と体液バランスの調整」を意識した施術が重要となる。
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