■ 定義
狭心症とは、冠動脈の狭窄または攣縮により心筋への血流が一時的に低下し、 心筋虚血を生じることで胸痛を引き起こす疾患である。 一過性であり、心筋壊死(梗塞)は伴わない点が特徴である。
■ 分類
- 安定狭心症:労作時に出現、安静で軽快
- 不安定狭心症:安静時にも出現、心筋梗塞へ移行しやすい
- 冠攣縮性狭心症(異型狭心症):冠動脈の一過性攣縮による
■ 原因
■ 病態
冠動脈の内腔が狭窄することで、心筋の酸素需要と供給のバランスが崩れる。 特に運動時やストレス時には心拍数・血圧が上昇し、 酸素需要が増加するため虚血が生じやすい。 一方、冠攣縮型では血管平滑筋の異常収縮により血流が一過性に遮断される。
■ 症状
- 胸部圧迫感・絞扼感(数分程度)
- 左肩・左上肢・顎への放散痛
- 労作時に出現し安静で軽快(安定型)
- 夜間・安静時発作(異型)
- 冷汗・不安感
■ 検査
- 心電図(発作時変化)
- 運動負荷試験
- 心エコー
- 冠動脈CT・冠動脈造影
■ 西洋医学的治療
- 薬物療法
- ニトログリセリン(発作時)
- β遮断薬
- カルシウム拮抗薬
- 抗血小板薬
- 生活習慣改善
- 血行再建
- PCI(ステント)
- 冠動脈バイパス術
■ 東洋医学的解釈
● 基本病態
● 証別分類
■ 鍼灸アプローチ
● 治療方針
● 主要経穴
● 配穴例
● 手技
- 軽〜中等度刺激(過刺激は禁忌)
- 置鍼(リラックス誘導)
- 呼吸に合わせた施術
■ 鍼灸適応と注意点
● 適応
- 安定狭心症の補助療法
- ストレス関連の胸部不快感
- 予防・体質改善
● 注意(レッドフラッグ)
- 安静時の持続する胸痛(20分以上)
- 冷汗・吐き気・呼吸困難
- 痛みの増悪・頻度増加(不安定狭心症)
※心筋梗塞の可能性があるため緊急対応が必要
■ まとめ
狭心症は心筋虚血による一過性の胸痛発作を特徴とし、 心筋梗塞の前段階として重要な疾患である。 鍼灸は血流改善や自律神経調整により症状緩和や再発予防に寄与するが、 急性発作時は医療機関での対応が最優先となる。
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